昔も今も…

先日訪れた滝野霊園で石碑を読み、その碑文に納得し、笑った。 なるほどねぇ、昔も今も人はみな同じように老いていくのだ。死なない人などいない。場所が霊園なだけに腑に落ちて、からりと晴れ渡った空のように爽やかな気分になった。 もし、お墓に入りたい…

キッチンに春が来ました〜♬

滝の公園散策で蕗の薹を摘み、道南の幼馴染からはアイヌネギが届き、我が家のキッチンに春の香りが訪れました〜♬ 蕗の薹は蕗味噌に、アイヌネギは餃子にしました。朝から、生地を捏ね、冷蔵庫で寝かせて、その間に合挽肉とアイヌネギを混ぜ合わせてアンコ作…

春爛漫

東京は春爛漫。あちらこちらがこんもりとピンクに染まり、ほっこりする。みなさん笑顔で、桜を愛でながらおしゃべりしている。花を観て怒る人はいない。バンクシーが花を放る絵を思い出した。ーーー火炎瓶ではなく、花を! 昨日帰宅し、いいお天気なのに朝か…

マティス展 国立新美術館

国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」は素晴らしかった。昨年、上野の東京都美術館で開催された展示会より満足した。幸い、空いていたのでゆったり楽しむことができた。 切り絵はもちろん、初期の油彩画もあり、教会などの再現展示も良かった…

お墓参り

東京は嵐も去り、すっきりと晴れ渡った。スカイツリーの隣りに富士山がくっきりと望む。 そんな中、千葉にある両親のお墓参りに出かけた。千葉は桜と菜の花がいっぺんに咲きほこり、春爛漫である。札幌から来ると、目に映るものすべてが色彩に溢れていて感激…

「ボナールとマティス手紙の二人」ジャンクレール/アントワール・テラス解説

ボナールとマチス、二人の画家が第二次世界大戦中に交わした往復書簡。 書簡は相手があってのものだから、双方の書簡を読むとその空間が見え、魂が立ち昇る。相手への思いやりや絵に対する情熱が、行き来する書簡の時間を含んで心に届く。 ボナールとマティ…

入学祝い

タイに赴任した時、歩き始めたばかりだった孫が高校に入学した。 月日の経つのは早い。それだけ自分が歳を経たってことなんだけど、なんの自覚もない。さすがに、18リットルのポリタンク両手に持っての階段登りや、25キロ入りの小麦粉の袋は持てなくなったが…

春〜♬

本日で、札幌は積雪ゼロセンチメートルとなった。颯爽と自転車に乗って、予約本を受け取りに図書館へ。歩道もすっかり乾いて快適です。蝶の絵も一段落し、次作のテーマは桜。来週は桜を見に東京へ参上の予定である。 実は、蝶も桜も嫌いだったのに、なぜか描…

新年度 2024

新年度が始まり現役世代は忙しそう。就職や入学で、人生の門出になる人も多いだろう。街で、初々しい新人、新入生を見かけるとわけもなく応援したくなる。 長年、バックミュージックに聞いている語学番組も4月から初級が始まる。英語はもちろん、お隣りの韓…

楽しい週末

雪かさがどんと減り、歩道の雪もすっかり溶けたこの週末は、心うきうきシュワーと、スパークリングをワイン開けて山友女子会。 午後から、焼肉で遅めのランチ。〆は、友人の母手作りキムチ炒飯。これは病みつきになる美味しさです。そして、夕食は軽く、辛口…

白いキャンバス

白いキャンバスに向かう時が一番いい。作図の仕事も方眼紙に垂直線を引いた時が一番好きだ。真っさらなところに引く一本の線、または区切られる色面。どんな線を引こうか、どんな色面構成にしようかと考える。そして、白いキャンバスは気持ちがリセットされ…

「白鶴亮翅」多和田葉子

脳内の普段使っていない部分が刺激され、妙に心地よい本である。手にしたら置くことができず、読み終えてしまう。 主人公はドイツの北に住み、翻訳を生業としているが、翻訳家ではなく、なりたいと思いながら、趣味で短編を訳している。その短編を織り交ぜな…

日本伝統文化紹介

今週のタスクは日常会話(カジュアル)の動詞の過去形と否定形。 例えば、「ーーさん、子供のころ、どんなんだった? 元気な子だった? 「ううん、元気じゃなかった」 というふうに、動詞を変換していくんだけれど、「うん」と「ううん」は、いま使うかなぁ……

「なりすまし」スザンナ・キャハラン

1969年、スタンフォード大学のローゼンハン教授を中心としたグループが精神病者を装い閉鎖病棟に入院した。専門家であっても「狂気」と「正気」の見分けが困難なことや病院の内状を暴き出し、その実証結果を「狂気の中で正気でいること」として、論文を発表…

絵カード

その日の授業に合わせて、絵カードを準備する。 教科書が違うので足りないものがあり、急遽作り足す。タイでは学生のアサイメント画用紙の裏を使っていたが、今は描き溜まったデッサンの裏を再利用している。いろいろ処分している昨今、紙が減ってよろしい。…

お家レストラン

学園大の恩師とタイの同僚を招いてお家レストラン。 日本語教育でお世話になった恩師に、室蘭の専門学校に仕事をオファーして頂き、「アーチストに専念します!」とお断りした上に、二度もフレンチのフルコースをご馳走になったままだった。昨年、再度オファ…

お泊まり会

山友宅へのお泊まり会。山仲間が実家帰省のため、相棒が猫シッターを頼まれ、お留守番しているところへ、助っ人シッターがお邪魔することに。私としては、もふもふ猫ちゃんに会える上に、「晩ご飯を用意しておきます〜♬」とのことで、それは願ってもないこと…

ベトナム生、最終授業

昨年10月から始まった日本語の授業。私が担当する「作文」は本日で終了。 1、2時間目は予定通りの授業を行い、3時間目は鯛焼きを食べながら、ベトナムの話題で盛り上った。オマケに、ベトナムの歌手、カーン・リーが歌う「美しい昔」をかけるとみんなシー…

鯛焼きでお祝い

明日でベトナム生の授業が修了し、15日が卒業式である。 日本では、お祝いの席に鯛のお頭つきが盛られる。鯛は「めでたい」ときに食べるのよ、と説明。みんなに鯛焼きを焼いていく約束をしたので、朝からキッチンに腰掛け、鯛焼き作り。 明日で終わるとなる…

311 東日本大震災

2011年3月11日に起こったマグニチュード9.0の大地震は、2万2千人以上が亡くなり、日本では最大、世界では4番目だそう。 あの時、私はイタリアの友人宅に滞在していて、彼女の友人たちとロンドンにいた。ロンドン橋を渡っている時、知らない人に「日本は大丈…

調理用語と道具 

シェフの卵たちに調理用語と道具の説明。 絵カードを提示しながら、一般的な用語、切る、煮る、茹でるなどのほかに、蒸す/蒸らす、捌く/おろすなどを説明すると、蒸す/蒸らすの違いがわかる生徒が一名いる。フランス料理とイタリア料理の違いを説明してく…

ひな祭り

三月というのに真冬並みの寒さで、日差しだけが心なしか明るい。 朝から、明日の授業の準備をしている。漢字のレビューとテスト作成。調理用語や道具の絵カードを作り、野菜の名前や調味料などのパンフレットも追加。朝食の習慣、毎日/時々などを使い答える…

確定申告

自分の名前も書きたくない今日この頃、初めて確定申告なるものをした。 昨年、公的機関で講演をし、謝礼をいただいた時に税金が天引されていた。それが返金されると聞いてトライしてみようと思ったのだ。今までも、小冊子の原稿料や講演の謝礼、報道関係から…

ベトナムのお菓子〜♬

ベトナムの生徒から、お菓子をプレゼントされた。「お茶と一緒に食べてください」と指示されたが、お腹が空いて帰りの列車で開けた。小さな包みのバタークッキーは、銀紙を解くとパラパラとこぼれた。ーーーなるほどね、喉に詰まるかも? 大きなサブレはマミ…

シェフの卵たち

フランスからやってきたシェフの卵たち。 今日は先週のレビューと実践編である。これそれあれ、どれどこの実践は、道案内。 母恋駅前の地図を見ながら、2人ペアで、訊く人と答える役を練習し、さらに札幌駅前の地図でレベルアップする。曲がる→曲がってくだ…

みず展 第一回 大通り美術館

道彩展の会員・会友による展示会が開かれている。 絵の友人が会場でパフォーマンスをするというので出かけた。会場はたくさんのお客様で賑わっていた。 絵を描くことは一人仕事なので、見る時に、どのように描いたのか気になるところだ。好きな作家だと尚更…

水野剛志 展:道銀らいらっくギャラリー

らいらっくギャラリーで、大谷大学でお世話になった、日本画の水野先生の個展が開かれている。以前、円山のギャラリー・レタラで開催された時、高山植物があまりにも素敵なので、写真集を予約購入した。もう一度、見たいと思っていたし、本人にもお会いする…

雪見酒〜♬

昨日は作文の授業で室蘭へ。夜、札幌に着いたら、結構積もっている。くるぶしまである。雪は、暗闇から真っ直ぐに降り積もり、通りの騒音を吸い込みひっそりとしている。シンガポールの留学生が「札幌は雪が重なります」と言ったのを思い出した。「それは『…

暇じゃないと、絵なんて描けない…。

昨年10月から、週一で日本語を教えている。語学を学ぶことは、楽しく、刺激的であって欲しい、と思うので、頭がいつもクラスワーク・バージョンになり、どこかで生教材を探しているのである。「あれ、使えるかも?」と頭の中はアイデア探しに余念がない。 …

Bonjour 〜♬

フランスから、日本料理を学びにやって来た若者たちに、日本語を教えることになった。彼らはフランスで、3年間のフランス料理コースを学んでいる。その料理学校の一環として、5ヶ月間、日本に留学し、日本料理と日本語を学ぶことになった。 月曜日は初日で…