コタツ亀の季節

 やってまいりました!コタツ亀の季節。

居間を冬バージョンにしてコタツを出し、ソファの後ろの秘密の本棚(絵本&漫画)のカーテンを開けたら、萩尾望都大島弓子が出てきて動けなくなった。

 この二人は絵も上手いけどストリーの展開がすごい。簡単にタイムトリップしてしまう。ーーーああ、こんな漫画家はもうでてこないだろうなぁ....。

 また、読んでみたくなってサイトで検索してたら、ヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」を見つけた。こっちを先に読もうとゲット。またまたコタツ亀なってしまった。

 そして、友人からの2冊は、借りたその日にコタツに潜り、翌日には読んでしまった。

 

「いちまいの絵」原田マハーー私を変えた世界を変えたあの絵画

 絵を観て自分が変わることはないが動けなくなることはある。名画よりもひっそりと片隅にある絵に魅かれる。暮らしの一部分を切り取ったような絵や、その人の内面が覗く人物像。見たことがあるような色や空気感などに魅かれ立ち止まる。また、その逆もある。

 

 取り上げた26枚の作品のなかで現物を見ていないものが数枚ある。そのなかの2枚目の秘儀荘「ディオニュソスの秘儀」はポンペイ遺跡の壁画で、行っているのだけど記憶にないのだ。ポンペイ遺跡の壁画はどれも素晴らしくて心が躍る。こんな鮮やかな赤だったら覚えていそうなんだけど....。ーーーま、いっか。そのうち何を見て、何を読んだのかも忘れてしまうだろう。

 

 フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像 堀尾真紀子

フリーダ・カーロの生涯を追ったノンフィクション。筆者が観光でメキシコシティを訪れ、近代美術館で作品「二人のフリーダ」の前に立ち、その夜は寝付けなかったそうだ。

 巻末の横尾忠則との対談で、子供の頃はクラス委員をしていて優等生タイプだったというから、あまりの格差にたまげたのかもしれない。芸大院卒なのにフリーダを知らなかったって、おかしいわね?と思いながら読み始めた。

 

 現地で取材を重ね、その取材をもとに時代を追って構成している。文章もすっきりして、筆者の興味と高鳴りが伝わってきて一気に読んでしまった。

 アメリカと国境近くの街、モンタレィに行ったことがある。北海学園大の語学研修でカナダの大学へ行ったとき、メキシコからきた隣りの席の男の子と仲良くなった。落ちこぼれの私たちはホームスティ先のまずい飯で盛り上がっていて「うちのママは料理が上手い!」と絶賛するので、帰国したあとで食べに行ったのだ。

 フリーダ・カーロを観たいなと思っていたんだけど、旅行中その子と喧嘩してばかりいてメキシコシティは行かなかった。惜しかったな。本物は観たことがないので、観たら人生観変わっていたかも?と思う。

 

 

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