山の準備

 友人と富良野岳を計画。下山後はキャンプし、翌日、富良野のラベンダーと美瑛の美術館へ。なんと素晴らしい夏休みだろうとわくわくしながらテントをチェック、キャンプ用具をスタッフバックに詰め込み、物置からクーラーボックスを引っ張り出し、炊事用具と食料の準備をする。

 

 そこへ旅友から「白雲岳のお花、素晴らしかった!」とラインが入り、里心がついた。「そうよね、夏は大雪よ!あの涼しさとお花畑は楽園だよ」と返信しながら、もう頭の中は大雪山でいっぱいになる。

 友人に「ねぇ、白雲岳にも足を伸ばさない?」と言ってみる。すると、意図も簡単に「いいですよ、空いてます」との返事。俄然テンションが高くなる。天にも昇る思いとはこのことね。

 

 初めて山に登ったのは白雲岳の避難小屋泊の山行で三笠新道を下山、三段紅葉が素晴らしかった。それ以来、毎年夏は大雪山連峰へお花見山行をしていた。山岳会に入ると、それが岩や沢登りになり、日高縦走や本州のアルプス、海外山行と広がっていった。

 山は尾根から始まり尾根に終わる、と言う。今、私は大雪山の懐に戻ろうとしている。そういう年齢だと言うことだろう。

 

 

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 Photo by Ueki