富良野岳 and 緑岳→白雲岳避難小屋→白雲岳→三笠新道

 この4連休、絵の友人と素晴らしい夏休みを過ごした。

まずは富良野岳登山。真っ青な空を背景に濃い濡れたような緑の山並み、赤い山肌のコントラストが例えようもなく美しく、足元の斜面には高山植物が咲き乱れている。頬は緩みっぱなしで楽園にいるよう…。

 富良野岳山頂で大雪山ボランティアレンジャーの友人に遭遇し、幸運な偶然に驚く。2年前に凌雲閣で開かれた30周年記念講演を頼まれてお世話になり、お会いするのはそれ以来のこと。彼は年120日も山に入っているので会うのは山の上が多い。セミプロの写真家でもあり大雪山連峰の山域に詳しいので、花情報や秘密のキャンプ場情報も教えてもらい、お陰で混み合うキャンプ場を避ける事がで出来、幸先の良いスタートとなった。

 

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 富良野岳下山後、層雲峡へ移動しキャンプする。まずは富良野岳登頂祝いと、ワインで乾杯。駐車場に座り込んで宴会をしてたら、お隣りのキャンパーカップルがクッションを持って来てくれて、話込む。渓流釣りのキャンパーで、星の見える山の中にお住まいとのことで、それはいい!と遊びに行く約束をする。

 秘密のテント場には他に誰もいない。彼らは熊が怖いと車中で寝て、私たちは車のドアの前にテントの入り口を向け、熊が来たら車に逃げ込むという戦法をとった。

 

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 熊の訪問もなく素晴らしい朝を迎え、6時過ぎに高原温泉から入山。1時間の登りでお花畑に出る。「やっぱ、ここは一番いいよね!」と、雪渓を渡る涼しい風に吹かれながら、気分は最高、下界の暑さなんか想像したくもない。

 目の前に立ちはだかる緑岳に、「こんなに高い山だったっけ?前は雨の中だったから、なんも見えんかったよ」とぼやきながらも、この山を越えれば白雲岳の避難小屋が見えるはずとテンションは上がる。山ナビに励まされながら緑岳山頂に到着した。

 

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 やれやれ、これで楽勝!あと1時間弱で白雲岳避難小屋のテント場に着く。大雪山連峰の山並みが目線上にあり、足元には駒草が咲き乱れ、体が軽くなって自然の中に解けてしまいそうだ。「あんまり幸せで、もう、何日も経ったみたい…」と友人が呟いた。ーーー本当に。

 

 避難小屋のテント場に着いたら、お隣さんがwelcomeコーヒーを入れてくれた。正当派のコーヒーで美味しい!今回の山旅はお隣さんに恵まれており、心から感謝。テン張ってから白雲岳登山。

 

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 白雲岳から下山したら、反対側のお隣さんが星を求めて山に登っている若者だった。華奢な女の子でいつも20キロ担ぐという。今日は銀泉台から入山、赤岳経由で3:30分でテント場に着いたらという強者。ーーー人間見かけで判断しちゃいかんね。

 夜は満月。お月見で賑わったが月が明るすぎて寝付けない。それにいびきの大合唱で何度も目が覚め、テントに石ぶつけようかしら、と思ったほど煩かった。

 

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 それでも朝は来て、のんびり朝ごはん。暇なので忠別岳方向の方三笠新道までお散歩。高山植物が満開で、わからない花が沢山あった。

 午後12時に下山開始し、3時半過ぎに高原温泉到着、温泉に入る。登り4時間半、下り3時間半のまずまずのコースタイムでした。

 

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 同じ場所でテン張り、友人は川で米をとぎたいというので河原へ行く。白ワインで安着祝い。今日はキャンパーが誰もいないので心細いが、いびきの大合唱がないので安眠できる。翌日は美瑛の美術館へ。

               ーーー旅は続く