芸術の秋。雪虫が舞う小春日和、絵の仲間のグループ展に足を運ぶ。
素敵な絵に出会うと何故か得したような気分になるから不思議だ。いい本に出会うのと同じ気分になる。おしゃれな絵に憧れているのに私が描くと、ああでもない、こうでもないと試行錯誤した挙句に、いつの間にか真っ黒になってしまう。ーーーどうにもならん…。
2021 ルヴァン展 in ギャラリーエッセ 〜17日まで
第3回 アトリエ・せせらぎ 合同展 in 大通り美術館 〜17日まで
そのあとJRの高架沿いに桑園に向かう。紅葉が始まったばかりの気持ちのいい散歩道。なのに、反対側の塀に向かいスモーカーが並んでいる。ちょうど昼時で、建物内は禁煙なのでこうするしかないのかなと思うがタバコの煙が漂い、せっかくの清々しい空気が台無しに…。ーーーまあ、スモーク通りってところかな?
すると、自転車を押して来た年配の方に声をかけられた。道を聞かれると身構えたら、
「この通りはなんて言うんですか?素敵な通りですね!」と嬉しそう。うっかり、スモーク通りですよ、と答えそうになった。
「ええ、そうですね。名前は知りませんが、春もいいんですよ!」答える。そうなのだ、私も前はJRを利用してたのだけど、この道が好きで桑園まで歩いている。電車の音が東京を連想させ、木々が空高く茂り、スッと心地よい。通りの名を尋ねた人は東京から来たのだろうか?東京はどんな小さな通りにも名前が付いている。雪虫を教えてあげるとよかった。ーーーすれ違っただけの素敵な方でした。