歩くこと、または飼い慣らされずに詩的な人生を生きる術 トマス・エスペダル

 読み終わるまで時間がかかった。まさに、歩くペースでしか読めない。というのは、著者の読書量と見識に付いて行けずに、その度に立ち止まってしまうのだ。

 

 1961年、ノルウェーのベルゲン生まれ。2011年「自然に逆らって」でノルウェーで最も権威ある文学賞、ブラーゲ賞を受賞した。初めて手にした作家であり、サブタイトルが興味深い。

 本書は自伝であり、エッセイでもある。そして、紀行文としても読める。北欧は訪れたことがないので、想像しながら読み進めるのが楽しい。哲学者、ハイデカーの山小屋を訪れ、詩人、ランボーやルソー、旅好き、自然の中に生きた思想家が登場する。芸術にも明るく、マルグリット・デュラスジャコメッティなどのエピソードが身の丈で織り込まれ、思想家や芸術と対話しながら、一人で、または二人でベルゲンから西ノルウェーフィヨルド沿岸を進み、ドイツからアテネ、トルコまで歩く。過去の歩き旅の話も織り込まれているので、どういうコース?と地図を開く。寄り道してしまい、ますます捗らない。

 

 山歩きは好きだけれど車道を歩く気にはならない。車の排気ガスや騒音があると、落ち着かない。自然の中を歩くのがいい。五感が刺激されてリフレッシュされる。 これからは、毎週、春を探して自然の中を歩く。ーーー最高の幸せだ〜♬

 

 

 

 

 

 

未来のシェフたち

 フランスの料理学校の学生たちが日本料理を学ぶために来日し、午前中は調理の授業、午後は日本語を勉強している。日本語に興味がある生徒は元気いっぱい、目を輝かせて勉強しているが、そうでない生徒もいる。授業が進むにつれて差がついてくる。質問がわからなかったり、発話もできなかったりするが、隣の生徒がフランス語でサポートしてくれている。数回の授業の後にQuiz (確認テスト)をし、理解できていない生徒の側で繰り返し教えたりしている。

 

 昨日はそのQuiz の日。中国人学生の回答に面白いのがあった。私の出題不備なんだけど。    課題文:〜なので、〜いけません/できません。

     ようじがあります→ようじ(楊枝)がないので、竹串を使いました。

私が説明したようじ(用事)とは予定のことで、英語の板書きもしたのだけど、見ていなかったんですね…。中国人ならではの勘違いです。ーーーもちろん、正解にしました!

 

 今朝は餡の作り方を習い、お団子を作ったそう。こし餡と粒あんの両方を作ったそうで、「どちらが好きですか?」と聞くと、「粒あん!」とのことでした。そうね、私も粒あんの食感が好きです〜♬

 

 

  

 

春探し〜♬

 近場の公園で春探し。

いつものクマゲラさん宅はお出かけ中でお会い出来ず残念でしたが、コブシの大木が満開でした。道端で蕗の薹を摘んで西岡水源地へ足を伸ばす。

 水芭蕉はまだ早いかな?と思ったら、こちらも丁度見頃で、白黒の鴨さん一家が広い池を独占してました。水面着地がカッコいい。飛行機の着地と似てますね。

 

 ちょい冷たい風の中で、温かいお茶とクッキーで休憩。ヨーロッパ孫連れ旅計画の転末をご披露して、笑いました。旅は息子夫婦の心配と私の予算の関係で流れたんだけど、何処ぞかに孫を連れ出そうと思案中。ーーー可愛い子には旅させよ〜♬

 

 

 

昔も今も…

 先日訪れた滝野霊園で石碑を読み、その碑文に納得し、笑った。

なるほどねぇ、昔も今も人はみな同じように老いていくのだ。死なない人などいない。場所が霊園なだけに腑に落ちて、からりと晴れ渡った空のように爽やかな気分になった。

 

 もし、お墓に入りたいなら、ここがいいんじゃない?と思う。

安藤忠雄の頭大仏が鎮座し、広い空間にモアイ像が並んでいる。年々、観光地化し、明るい空間になっている。スピーカーでお経が流れ、ありがたい気分にもなれる。

 

 宗教法人は税金がかからないと聞いたけど、随分と儲かっていそうです。施設内に掛けられた、巨大な万里の長城タペストリーに驚きました。いったいいくら払ったんだろう…。

 

 


 

キッチンに春が来ました〜♬

 滝の公園散策で蕗の薹を摘み、道南の幼馴染からはアイヌネギが届き、我が家のキッチンに春の香りが訪れました〜♬

  蕗の薹は蕗味噌に、アイヌネギは餃子にしました。朝から、生地を捏ね、冷蔵庫で寝かせて、その間に合挽肉とアイヌネギを混ぜ合わせてアンコ作り。味見のためにお昼は水餃子で、蕗の薹はピザのトッピングにする予定です。ちょっとエグい春の味に、にんまり。

 新鮮な大地の恵みをいただいて、東京の疲れが吹っ飛びました〜♬

 

 

春爛漫

 東京は春爛漫。あちらこちらがこんもりとピンクに染まり、ほっこりする。みなさん笑顔で、桜を愛でながらおしゃべりしている。花を観て怒る人はいない。バンクシーが花を放る絵を思い出した。ーーー火炎瓶ではなく、花を!

 

    昨日帰宅し、いいお天気なのに朝から明日の授業の準備をしている。蕗の薹も摘みに行かねばと気はそぞろ…。机に座っている場合じゃない、と落ち着かない。

 ま、まずは仕事を片付けてからだね。まだ手稲山に雪があるから大丈夫。遊んだ分の穴埋めをしましょう〜♬

 

 

 

マティス展 国立新美術館

 国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」は素晴らしかった。昨年、上野の東京都美術館で開催された展示会より満足した。幸い、空いていたのでゆったり楽しむことができた。

切り絵はもちろん、初期の油彩画もあり、教会などの再現展示も良かった。切り絵のステンドグラスから溢れる光が美しく、現地を訪れてみたいと思いました。

 

 一部写真撮影が許されていたのでご覧ください。

こちらから展示作品が見られます→  https://matisse2024.jp/