萩尾望都 読破20kg

 先週の日曜日。萩尾望都フアンの幼馴染宅までスタッフバックを持って借りにいった。友人宅の本棚を占領している萩尾漫画はおよそ20キロ。バックに入れたら肩が千切れそうに重い。山用ザックを持って来るべきだった。

 

 コタツに入り込んで1週間で読破。本当は A Manual for Cleaning Woman の合間に、ご褒美として読む予定だった。それが英文読むのがしんどくて、ついつい漫画に手を伸ばしてしまい、昨夜、2時完了。

 

 朝8時。布団の中でゴミ出さなきゃ、と思いながらぐうたらしてたらチャイムが鳴った。飛び起きてドアを開けたら、「映画、ダビングしたから」と山友が立っていた。

 わあい、今夜からは映画三昧だ!ーーーやれやれいつになったら絵に戻るれるかな。

 

 萩尾望都はかなりマニアックな人で下調べが半端ない。ヨーロッパを舞台にしているサイコサスペンスが多く、パリに住んでみたり、ヨーロッパやロシアでの観劇は席を変えて1週間同じ出し物を観ている。漫画はオペラと同じで、紙の上での総合芸術なんだと思った。

 ま、こんな時間があってもいいかな。コロナ引き篭もりご褒美タイムだね。

 

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コタツ亀の季節

 やってまいりました!コタツ亀の季節。

居間を冬バージョンにしてコタツを出し、ソファの後ろの秘密の本棚(絵本&漫画)のカーテンを開けたら、萩尾望都大島弓子が出てきて動けなくなった。

 この二人は絵も上手いけどストリーの展開がすごい。簡単にタイムトリップしてしまう。ーーーああ、こんな漫画家はもうでてこないだろうなぁ....。

 また、読んでみたくなってサイトで検索してたら、ヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」を見つけた。こっちを先に読もうとゲット。またまたコタツ亀なってしまった。

 そして、友人からの2冊は、借りたその日にコタツに潜り、翌日には読んでしまった。

 

「いちまいの絵」原田マハーー私を変えた世界を変えたあの絵画

 絵を観て自分が変わることはないが動けなくなることはある。名画よりもひっそりと片隅にある絵に魅かれる。暮らしの一部分を切り取ったような絵や、その人の内面が覗く人物像。見たことがあるような色や空気感などに魅かれ立ち止まる。また、その逆もある。

 

 取り上げた26枚の作品のなかで現物を見ていないものが数枚ある。そのなかの2枚目の秘儀荘「ディオニュソスの秘儀」はポンペイ遺跡の壁画で、行っているのだけど記憶にないのだ。ポンペイ遺跡の壁画はどれも素晴らしくて心が躍る。こんな鮮やかな赤だったら覚えていそうなんだけど....。ーーーま、いっか。そのうち何を見て、何を読んだのかも忘れてしまうだろう。

 

 フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像 堀尾真紀子

フリーダ・カーロの生涯を追ったノンフィクション。筆者が観光でメキシコシティを訪れ、近代美術館で作品「二人のフリーダ」の前に立ち、その夜は寝付けなかったそうだ。

 巻末の横尾忠則との対談で、子供の頃はクラス委員をしていて優等生タイプだったというから、あまりの格差にたまげたのかもしれない。芸大院卒なのにフリーダを知らなかったって、おかしいわね?と思いながら読み始めた。

 

 現地で取材を重ね、その取材をもとに時代を追って構成している。文章もすっきりして、筆者の興味と高鳴りが伝わってきて一気に読んでしまった。

 アメリカと国境近くの街、モンタレィに行ったことがある。北海学園大の語学研修でカナダの大学へ行ったとき、メキシコからきた隣りの席の男の子と仲良くなった。落ちこぼれの私たちはホームスティ先のまずい飯で盛り上がっていて「うちのママは料理が上手い!」と絶賛するので、帰国したあとで食べに行ったのだ。

 フリーダ・カーロを観たいなと思っていたんだけど、旅行中その子と喧嘩してばかりいてメキシコシティは行かなかった。惜しかったな。本物は観たことがないので、観たら人生観変わっていたかも?と思う。

 

 

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「アラビアのロレンス」1963 完全版 デビッド・リーン監督

 若かりし頃、この映画を見て砂漠に憧れた。

アラブの衣装を身につけた青い目のピーター・オトゥールにときめいたのだ。あのときめきを、もう一度....と完全版を購入した。

 

 ロレンスの人物像にハマった。BBCのドキュメンタリー番組によると、1888年アイルランドの男爵の私生児として生まれ、オックスフォード大学を卒業。地学と本好きの青年だった。シリアでの発掘調査に従事し、現地の作業員をまとめていたことでアラブ語を覚え、また他の言語にも堪能だった。その後、第一次大戦中に入隊し、サイクス・ピコ協定に尽力した。オスマン帝国を英仏露で解体した史実に基づき、この映画が製作されている。

 

 ロレンスは謎の多い人物であり、描くとしても一筋縄ではいかない。それを無名のピーター・オトールが演じていて、ぴったり、ハマり役のように思える。

 再観して、分かったことだが、ロレンスはゲイだったのだ。ピーター・オトール演じるロレンスの英語の話し方がオネエ言葉で、歩き方も独特だ。タイに住んでいたことがあり、同僚や生徒にレディ・ボーイが多かったからすぐに分かった。のちにピーター・オトール自身もカミングアウトしている。

 首長アリの役はアラブ人のオマー・シャリフ。のちに「ドクトル・ジバゴ」で有名になる。ファイサル王子はアレック・ギネス。アウダ・アブ・タイはアンソニー・クイン。アンビー将軍はジャック・ホーキンス。もう、これ以上のキャステングはありえないと思えるくらいぴったりで、人物と壮大な画面に引き寄せられる。

 

 最初のロケ地はアカバから東へ400キロ、サウジアラビアの国境に近い場所で水もない灼熱の砂漠。スペインのセビリアに攻略都市、アカバを再建し、モロッコオスマン帝国の虐殺シーンを撮影した。

 

 砂嵐の中のハードな撮影もさることながら、ラクダ乗っての戦闘シーンが大変だろうと危惧していたら、戦闘シーンでピーターが落ちたという。ラクダはピーターの体を庇い立ち尽くしたそう。オマー・シャリフが「ラクダは不思議な動物だ」と言っていた。

 

 きりがないので続きはまた。ロレンスについて論文をかけそうなくらいだ。

映画は見るたびに面白い発見がある。この映画の完全版はスピルバーグが関わっていて、今も映画を作るときはこの映画を見直すそうだ。

 

youtu.be

「たちどまって考える」&「夢見る帝国図書館」

友達文庫の2冊は面白くて一気に読み、また読み返した。

 

「たちどまって考える」ヤマザキマリ

 家族が住むイタリアと日本を往復して暮らしているヤマザキマリは数カ国に住んだ経験があり、コロナ禍の日本人の心理を客観的に考察している。

 行き当たりバッタリ、風任せに生きている私は全面的に共感し、政府の対応のまどろっこしさにイライラしていたので、スカッとした。自粛生活が長くなるとすることは皆同じで料理や手仕事、本を読み返したり、また若かりし頃に感動した名画をかたっぱしから観たりしている。

 ヤマザキマリはタイで日本語教師をしていたときにアニメの生教材を探していて知った。漫画「テルマエ・ロマエ」を覗き読みして面白そうだと思ったが、本人も相当に面白くて、ずけずけものをいうところが気に入っている。安部公房をしらみつぶしに読んだそうで、Eテレ「100分deナショナリズム」の番組で「方舟さくら丸」を紹介していた。お勧めの「死に急ぐ鯨たち」も読んでみたい。

 

「夢見る帝国図書館中島京子

 図書館が主人公の小説で帝国図書館の歴史と時代背景、そこに出入りした文人たちを縦軸とし、横軸に戦後を生きた喜和子さんと小説家を目指している私が出会う物語が織り込まれていく。

 戦後の上野公園を舞台に、喜和子さんは居酒屋で働きながら路地裏の家に芸大生の居候と暮らしている。大学教授の愛人になったり、またホームレスに惚れたりする可愛らしい人で、読み進むごとに喜和子さんの謎が解けていき、上野公園の図書館の前で迷子になっていたところに話が戻り、ようやく喜和子さんの全体像が解る。

 

 一字違いの友人がいる。友人の貴和子さんは独身で、きれいな声でコロコロ笑う。もちろん歌も上手い。お酒が飲めないのに呑んべいの同僚に最後まで付き合っていた。

 最後のページで苗字も同じとわかって驚いた。ずっーと、友人の貴和子さんを思いながら読んでいたからね。

 

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藻岩山シティ山行

 ここ数日、小春日和が続いていて、山友に誘われて藻岩山に出かけた。

藻岩山は登山コースが5つあり、ポピュラーなのはロープウェイ近くにある慈恵会病院コースで1時間半くらいで登れる。

 その中で北の沢コースが一番短く、1時間で登れて人が少ない。ここは冬に何度か入ったことがあるが、雪のない時期に登るのは初めてだ。

 すっかり葉を落とした林の中は雪虫が飛び、登山道には昨夜降った雪が残っている。カラマツが晩秋の柔らかい陽に輝き金箔を施した日本画のよう。山でのコーヒーブレイクは、どんな喫茶店より美味しいと思う。

 

 下山したら、藻岩山の5コースを一筆書きのように登っている人に出会った。藻岩山スキー場から入って、これから登り返してスキー場に降りるとのこと。朝6時に登り始めたと言うから、午後1時くらいには終了するだろう。

 「凄いですね!」と言ったら、羊蹄山の4コースも計画しているとのこと。とんでもないことをする人がいるもんだ。

 

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定山渓温泉 朝日&夕日岳

 山友が在籍する山岳会の定期山行に参加、定山渓温泉にある朝日&夕日岳に登った。

その昔、ニセコのRAM工房に向かう途中で登ったことがある。夏だったので、鬱蒼とした樹木の中の登山道は頂上も視界が効かず、なんだかなあと思った山だった。

 それにバイクの後ろに猫のキャリーバックを積んでいて、急いで登って走って降りた。猫はニャアニャア鳴いていて可哀想だった。そもそもバイクに猫積んで遊びに行く方がおかしいかも? ーーーアウトドア猫にしようとしたんだけど、それ以来止めた。

 

 秋もいよいよ終盤で、登山道は落ち葉が降り積もり足元が滑り、土も流れ片側が切れ落ちているので気が抜けない。桂の葉のキャラメルの匂いの中、雪が降る前の静けさを感じながらの晩秋の一日でした。

 

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晩秋 in Sapporo

   手稲山に雪が降り、来週は平地も雪の予報が出ている。街路樹が鮮やかに色づくなか自転車で遠出、郊外の友人宅に出かけた。

 

 久々に会う友人と郊外の友人宅で合流し近況報告。

私は絵を描く毎日で新しいことは何もないけど、友人はまだ子育て中で仕事しながらガーデニングを楽しんでいたり、リタイアカップルの手仕事の成果を見せてもらったりしてホッとする時間だった。

 

   郊外に住む友人はスェーデンハウスに住んでいて、ご夫婦とも抜群のセンスの持ち主。籠や瓶の小物、手作りのランチョマットなど素敵な暮らしのアイデアが満載で、もの作りの参考にしている。暖かい空間があれば人は幸せになれるから、それを作り出せる人って魔法使いかも?と思う。

 

 お付き合いしているカップルは正直で素敵な人たちばかりで愚痴混じりの話も微笑ましく、いいなと思う。秋は人恋しくなる季節でもあるから、ほっこり気分が嬉しい。ーーー幸せな秋の一日でした。

 

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