お墓参り

 東京は嵐も去り、すっきりと晴れ渡った。スカイツリーの隣りに富士山がくっきりと望む。

 そんな中、千葉にある両親のお墓参りに出かけた。千葉は桜と菜の花がいっぺんに咲きほこり、春爛漫である。札幌から来ると、目に映るものすべてが色彩に溢れていて感激する。

 

 あと何度、お墓参りに来れるやら…と思いながら手を合わせる。両親が逝った年齢に近くなり、若い友人も先に逝って、取り残された気分であるが、山友が残した言葉「私達、先に逝くけど、ゆっくり来て〜♬」と、明るく言ったことを思い出す。

 

 先に逝ったみんなの分まで、明るく楽しく生きないとね〜♬

 




 

「ボナールとマティス手紙の二人」ジャンクレール/アントワール・テラス解説

 ボナールとマチス、二人の画家が第二次世界大戦中に交わした往復書簡。

書簡は相手があってのものだから、双方の書簡を読むとその空間が見え、魂が立ち昇る。相手への思いやりや絵に対する情熱が、行き来する書簡の時間を含んで心に届く。

 

 ボナールとマティスは好きな画家である。しかし、二人が2歳違いで友人同士であったとは知らなかった。戦時中は地方に疎開し絵を描いていた二人。お互いに健康上の問題を抱え、居間に相手の絵をかけて、存在を確かめ合っていたのだ。微笑ましく、素晴らしい友情と思う。マティスは「私の絵は肘掛け椅子のようでありたい」と言っている。問題を提起する絵が居間にあると疲れると、私も思う。

 

 明日は上京し、国立美術館マティスを見る予定。事前に本が届いて感謝。切り絵が楽しみである。

 

 

 

入学祝い

 タイに赴任した時、歩き始めたばかりだった孫が高校に入学した。

月日の経つのは早い。それだけ自分が歳を経たってことなんだけど、なんの自覚もない。さすがに、18リットルのポリタンク両手に持っての階段登りや、25キロ入りの小麦粉の袋は持てなくなったが、ありがたい事に、どこもなんともなく平和に暮らしている。

 

 今日は朝早く起きて料理の仕込みと買い出し、午後からお祝いとなる。ラジオで何が幸せかということについて話していた。家族や友人との会食、飲んで話す余裕が大切とのことだ。ごもっともであると同感する。

 

 



春〜♬

 本日で、札幌は積雪ゼロセンチメートルとなった。颯爽と自転車に乗って、予約本を受け取りに図書館へ。歩道もすっかり乾いて快適です。蝶の絵も一段落し、次作のテーマは桜。来週は桜を見に東京へ参上の予定である。

 

 実は、蝶も桜も嫌いだったのに、なぜか描いている。蝶は捕まえると、手が花粉だらけになるのが嫌だったし、桜は妖しさが怖かった。辺りがピンク色に染まるのも気分が落ち着かない。

 年のせいか嫌なものはなくなった。蝶は見惚れるし、桜は開花が待ちどうしい。そして、ピンクが好きになった。山シャツはショッキングピンクだ。

白い山に登っていると色が恋しくなる。南極登山に行った時、プンタアレーナスに戻り、お店で求めたものはピンクのブラウスだった。明るい色を着ると心が晴れやかになるね。

 

 日一日と山の雪も目減りして、手稲山の雪が消えたら種まき時である。今年もベランダ菜園を楽しもうとベランダの掃除を始めた。今年もフレッシュな野菜を楽しもう〜♬

 

 

 



 

 

新年度 2024

 新年度が始まり現役世代は忙しそう。就職や入学で、人生の門出になる人も多いだろう。街で、初々しい新人、新入生を見かけるとわけもなく応援したくなる。

 

 長年、バックミュージックに聞いている語学番組も4月から初級が始まる。英語はもちろん、お隣りの韓国語、中国語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、全部聞いている。4月いっぱいぐらいはなんとかマネできるが、あっという間に何がなんだかわからなくなる。それでも、聞いているのは、それぞれの言葉の響きが心地良よいからだ。在職中も、イヤホーンで聞きながら仕事をしていた。

 

 今朝も、イタリア語を聞きながら、タルトを焼いている。香ばしい匂いが充満し、素敵な気分。今週末は息子家族と入学祝を予定している。今からメニューを考案中。

 

 

 

楽しい週末

 雪かさがどんと減り、歩道の雪もすっかり溶けたこの週末は、心うきうきシュワーと、スパークリングをワイン開けて山友女子会。

 

 午後から、焼肉で遅めのランチ。〆は、友人の母手作りキムチ炒飯。これは病みつきになる美味しさです。そして、夕食は軽く、辛口ワインにクラッカー&レバーペースト。デザートはアップルタルト。今日もまた優雅でパーフェクトな一日となりました。

 

 翌朝は、クリームチャウダー付きの朝ごはんで、お昼は韓国風ソーメンです。どれも美味しくて、韓国料理は辛さが病みつきになります。ということで、楽しい週末と相成りました〜♬

 

 

 

 

白いキャンバス

 白いキャンバスに向かう時が一番いい。作図の仕事も方眼紙に垂直線を引いた時が一番好きだ。真っさらなところに引く一本の線、または区切られる色面。どんな線を引こうか、どんな色面構成にしようかと考える。そして、白いキャンバスは気持ちがリセットされるのがいいね。山と同じかもしれない。山も登って、降りる工程は発見と感動を生み出す。繰り返して、飽きることがない。

 

 せっかくの白いキャンバス。プロジェクターを使って、マイシアターを楽しもうと思ってセットしたが、なぜか投影されない。このところ、全ての電化製品が古くなり駄々を捏ねているので、「ブルータスお前もか!」の気分。

 ダイヤル式のミニコンポは、ラジオのダイヤルが緩くなりハガキを挟んで聴いていたが、ゴネる回数が増え「もう、捨てる!」というたびにシャンとしていたが、とうとう寿命が尽きた。

 

 今は、亡くなった友人から譲り受けたミニコンポを使っているが、電源を入れると「welcome 」と表示されるが、聴かないうちに「goodbye 」となる。コンポが機嫌のいい時でないと聴けないのである。

 昨日読んだ小説「白鶴亮翅」の主人公が譲り受けた古い家電と会話するシーンがあり、笑ってしまった。同じような人がいて心強い。

 ーーー共感する本を読んで、いいお天気で、本日もまた素敵な気分〜♬