David Garrett

 お気に入りのバイオリニスト、David Garrett のCDがいつの間にか6枚にもなってしまった。耳がバイオリンの名器、ストラデバリウスに慣れてしまい、聞き分け?ができるほどだ。もっと高価な名器はパガニーニが使用していたと言われるヴァリネリで、韓国系アメリカ人のサラ・チャン1717年製の名器で演奏している。

 

 パガニーニの名演奏者はサルバドール・アッカルドだそう。FM放送で彼のバッハを聴き、その技法と音に驚き、固まってしまった。それなら技巧的と言われるパガニーニはどんなに素晴らしいのだろうと、アッカルドのCDを検索し、購入すべきかどうかと迷っている。というのはドイツ人、イザベル・ファーストやデビッドの演奏に耳が慣れてしまい、イタリア人、アッカルドの癖のある演奏が耳に引っかかるのだ。でも、ラジオの前で固まったことを考えると、この先の人生に歓びをもたらすことは確かだ。

 

 ヴァイオリンの弦の響きは空間を必要とするピアノと違い、流れる空気のように心に届く。弓や手で弦を弾く音、絹のように細く光沢のある音や前後の音を重ねた深い音色に魅了される。私にとって音楽は本の次に必要なものであり、自然や色を想像し自分の世界を創り上げるツールとなっている。

 

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