学園大学で卒論を書いていた時、パソコンのスペルが見づらくてイライラしていた。修士課程の学生が「MacBookは印字がきれいだとよ」と教えてくれた。その当時、街中にあったアップルショップに行きパソコンを覗いた。見ると、印字がクリアで美しい。ITオンチの私は「私でも使えるかな?」と店員に尋ねると「直ぐ慣れますよ」との事だ。「じゃ、コレ買うわ」とその場でMacBookを持ち帰った。
薦めてくれた学生がアップル社の回し者か?というくらいアップル好きで、デザインにこだわり、スペルだけのキーボードを使っていた。スティーヴ・ジョブのスピーチによると、美しい印字は彼が開発したものだった。
英語の論文に四苦八苦するのは変わらないけど、パソコンを開けるのが楽しくなった。息子には「そんな、論文の途中でパソコン変えるなんて、俺は知らん!」と呆れられたけれど、お店に通いなんとかなった。その頃、本の出版のための原稿も書いていたので、きれいな印字は気持ちよくタイピングできて助かった。
そして、リスニングの勉強に聞いているのがTED のプレゼンとスピーチ、そしてインタビュー番組。卒業後はタイで日本語教師をしていたので教案作りから、歌やアニメのダウンロードと、レア教材を使い大活躍。パソコンなしでは仕事が出来なかった。アップル社のパソコンは2台目で、今はマックエアを使っているが容量が一杯でサクサク動かなくなり、iPadで間に合わせている。3台目はどうしよう…。
今も映画を見たり、仕事中に音楽を聴いたり、寝る前には朗読を、とネット依存?に近いかも知れない。ネットが一人コミニケーションを完結させてしまう。やっぱりなんか変だ。人に会い、大気を感じ、五感を刺激しないと真に完結しないんじゃないかと思う。