佐々木詩子 二人展 ギャラリー・エッセ

 気になっていた染め織のアーチスト、佐々木詩子さんにお会いした。

会場にいた方に「佐々木さんでしょうか?」とお尋ねすると、昼時で食事に出ているとのこと。しばらく待ってお会いすることができた。

 

 作品を反映するように、センス良くおしゃれな方だった。同じくらいの年代かと思う。作品の工程やアトリエのことを根掘り葉掘り聞いても、ゆったりした口調で、面倒くさがらず、丁寧に教えてくださった。

 

 最初に下絵を描き、オーガンジーの布地に草木染めを施す。3色を使うと色の重なりで、より複雑な色合いになる。その上に、旧式の足踏みミシンで幾何学模様のステッチを縫い込んでいく。藍を立て藍染もしていて、昨年は暑さで藍をダメにして、ショックだったとおっしゃっていた。アトリエには流し場と草木染め用の大きなコンロを設置しているという。草木染めは媒染に鉱物を使うのでアトリエが必要だ。羨ましい環境だ。

 

 私が染めをしなくなったのは山に入れ込んだのもあるけど、台所で草木染めをする事が気になっていたからだ。まあ、当時は子育て中だったしね。

 なにはともあれ、ふわふわ風に揺れる布に魅せられた時間でした。

 

       北9西3-9-1  ギャラリーエッセ 〜13日まで