2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
山本を再読している。アイガー北壁は多くの本の舞台となり、映画にもなった。 観客はホテルにいながらにして、ハラハラしながら壁に張り付くクライマーを見ている。実際にその通りで、夜キャンプ場から壁を見上げると、ヘッドランプが動くのが見える。 2004…
昔々、若かりし頃に読んだ山本を再読している。「栄光の岩壁」は実在の登山家、芳野満彦をモデルにした小説である。 時は戦後、高校生の時冬の八ヶ岳で遭難し、友を失い自分も凍傷で手足を失う。短くなった手足で再起を図り、山小屋の番人をしながら登攀に情…
先週、琴似のギャラリー「北のモンパルナス」に立ち寄った。絵の友人が熊谷榧さんの絵があったと知らせてくれた。榧さんのスキーガイドをしていた友人に誘われ、一緒に山に登ったことがある。何度かお会いし、東京の熊谷守一美術館にも何度か足を運んだ。「…
最近、山本を続けて読んでいて、フランス隊のアンナプルナ初登を再読する。 31歳の隊長、エルゾークは隊員ラシュナルと共に、世界で初めての8000峰に登頂するが、下山中、クレパスに滑落し凍傷のために手足の指を失う。ベースキャンプからの工程中、医師が麻…
元同僚が玉ねぎを持って来てくれて、「何もないけど、ピザなら焼けるよ!」と急遽ピザランチ〜♬ ご飯は相手がいた方が美味しい。 午前中は次の授業の準備で忙しく、絵カードも行方不明で、てんやわんやしていた。どうして、こうものがなくなるんだろう…。キ…
日本語教師のオファーがあった。助っ人代替教師の依頼である。昨年に続き、フランス料理学校の生徒たちに日本語を教えている。今年は男子学生が多く、山好き、アウトドア好きのパワフルな生徒たちである。自己紹介で登山が趣味というと、一緒に羊蹄山に登り…
友人が絵の勉強をしたいというので、出張お絵描き教室を開催。 まずはシュワーとワインを開けての宴会。「お久しぶり〜♬ 」とグラスを合わせ乾杯する。このところ、個展の事後処理や日本語教師再開で忙しく、この日が待ちどうしかった。よく働いた後の宴会は…
山への情熱を掘り下げた歴史書である。エベレストで消息を絶ったイギリスの登山家、マロリーから始まる山に取り憑かれた人々の話である。胸に刺さった言葉がある。 『遭難死を美化したり感傷的になったりすることは容易い。しかし思い出されるべきはーーしば…
注文の額が届いたので、F30号の「ローツェ南壁」を入れる。額装すると絵が映える、と思ってはいたが、これほどとは思わなかった。手放すのが惜しいくらいに見栄えがする。 個展開催中、この絵の前で佇んでいる男性がいた。60リットルくらいのリックを背負っ…
陶芸作家、清水しおりさんの展示会に行く。 彼女は、大谷大学在学中に陶芸を教えていて、人気のクラスだった。以前から、彼女の作風が好きだったので申し込んだが、教職課程の生徒のみと限定されていた。今、考えると履修外で潜り込めば良かったと思う。彼女…
「なぜなら、そこに山があるから」(because it's there )の名言で有名なイギリスの登山家、マロリーは1924年、チベットサイドからエベレストを目指し、戻らなかった。 100年前、エベレストは、北極と南極に継ぐ第三の極地だった。本書はその謎を解き明かす…
「世界のてっぺんに立った!」でお世話になった装丁家の事務所で昼飲み会。 編集者やライターが集まるので、話題は本が中心である。タイムリーな本や、また思っても見なかった本が取り上げられて、興味深い。なぜ、そんなに新刊を知っているのかと尋ねると、…
個展の展示を手伝ってくれた友人を招いて打ち上げをする。 自然シリーズ第二弾は無事に終えることができ、ほっと胸を撫でおろしている。なんとかなったのは友人たちのお陰である。 同世代なこともあり、話題は尽きない。アート談義はもちろん、政治から町内…
乳癌で亡くなった人、また乗り越えた人たちの5つの物語である。私の友人たち、またその配偶者も、乳癌や他の癌を乗り越えて日常を営んでいる。残念ながら、亡くなった友人も多くいるけれど、癌のサバイバーは日常を実感し、今ある生を営んでいると思う。か…
7月1日(火)かでる2・7 札幌市「女性大学」の講師の一人として、山の講演を依頼された。タイトルは「山旅と本」。運動音痴、文系人間の私を山へと誘ってくれたのは、紀行文や山本である。その経緯を七大陸最高峰のスライドを入れて紹介する。 講師陣はそ…