「天才たちの日課 女性編」メイソン・カリー

 天才たちの日常を紹介したショートコラム。作家やアーチストの創作のための時間の取り方や動機などを短い文章で綴っている。

 とっぱじめは作家のオクティヴィア・バトラーで、12才の時SF 小説を書き始めたが、映画「火星から来たデビルガール」を見た時、ーーー「私ならこれよりもっと面白い話が書けるわ」と思い、「っていうか、誰だってこれより面白い話を書けるでしょ」と思い、最後に「こんなつまらない話を書いてお金をもらっている人がいるのね」と思った。ー中略ー。

 笑ってしまった。私も中学生の頃、新聞に掲載された懸賞小説を読んでそう思っていたのだ。天才との違いは本を読んでケチをつけばかりつけていた凡人と、バトラーの思い立ったが吉日のごとくに肉体労働をしながら精力的に執筆活動を続けたところ。

 世界的に有名になり、しばしば若い人にアドバイスを求められると「書きたくても書きたくなくても、とにかく毎日書くことが大事」。「アイデアを絞りだすの」と答えたそうだ。また創作には一人になる時間が大切だと述べている。

 

 絵に関しても全く同じことが言える。「ああだこうだと人の絵をケチつけてないで、とにかく毎日描いて、アイデアを絞りだすのよ!」と励まされた気分になった。絵が上手くいくとか、いかないとかは二の次ね。描いてもいないのに上手くいくわけないじゃん?と言われている気がする。彼女がいうように、「5、6人の作家の生き方をよく観察して、その人たちを参考にするのがいい」ーーーなるほどね、とガッテンする。

 

 

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