礼状書き

 個展に足を運んで頂いた方への礼状書きをする。

芳名帳に記帳して頂いた人数は400名以上で、報道関係や名刺を交換した方も入れると最低430枚は必要だろうと見積もった。印刷プラス切手代を入れると5万円以上になる。なんとか3万円くらいに抑えたい。

 そこで、パソコンでレイアウトし、インクはネットで購入して自宅のプリンターで官製葉書に直接印刷することにした。なんとか予算内には収まったが家庭用のプリンターは遅い。一日がかりで印刷を終え、次は宛名書きだ。

 400名以上の宛名書きは70年の人生で初めてのこと。日本人は割に楷書でわかりやすい字を書くと思っていたがそうでもない。崩した字は読みづらく、数字がまた分かりずらい。足を運んでくれた友人は記帳さえしていないので、年賀状を引っ張り出して住所を確認。丸2日がかりでようやく終えることができた。

 

 コロナ禍のなか、旭川や滝川、帯広、苫小牧、登別と遠方から足を運んで頂いたのも嬉しい驚きだった。ご夫婦やカップル、親子連れ、姉妹などの二人連れも多い。カップルで絵画鑑賞なんて素敵だと思う。海外ではよく見かけ、羨ましく思っていた。

 

 山友や、昔住んでいた町の方もいらしてくれて、一緒に過ごした時間を思い出して懐かしかった。芳名帳に残してくれたメッセージには感慨深いものがあり、こんなにも絵を愛する人が存在するのだと嬉しかった。

 

 初めての絵画展。札美の先生がプロフィールを読んで、「普通はここに画歴を書きます」と笑うので「画歴はありませんので、山歴を書きました!」とすまして言う。

 山のような葉書の宛名を書き終えたら、肩の力が抜けた。皆さま、個展に足を運んで頂きありがとうございました。心からお礼申し上げます。

 

 

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