スザンヌ教授最終講義 北海学園大学

 2009年度卒業の北海学園大学スザンヌ教授ゼミ仲間が最終講義に集まった。

卒業して13年が経ち、若いクラスメートたちは今、働き盛りで仕事や子育てに奮闘中である。そんな忙しい中で会えたことは感激的に嬉しく、スザンヌ先生の喜びも半端なかった。

 

 壇上で「我が家でのピザパーティ、覚えてます?」と聞くと「ええ、もちろん!」とのこと。あの頃、ゼミ仲間が我が家に集まっていたのだ。思い出に盛り上がり、私たちの後ろに長い行列ができてしまった。「同じところに住んでるの?」と聞かれて「そう。また、ピザパーティしましょう!」と約束して、特上の笑顔を写真に収め、次の人たちに譲る。

 

 帰りがけに、社会人学生に声をかけられた。昨年春の初個展に足を運んでいただいたそうで、礼状を出したことのお礼だった。更に、私の本を読み、社会人入学をしたとのことだった。びっくりして、それは嬉しい、と喜びもひとしお。本に掲載されているクラスメイトたちが周りにいるので、驚いているふうだった。

 

 10年ひと昔と言うけど、オバマ大統領が当選した年に卒業し、その後タイに赴任した。オバマ大統領が2期目を継続した後、まさかのトランプ大統領政権交代した。タイではアメリカ人とフィリピン人カップルの隣人とトランプの悪口を言う日々だった。隣人カップルはアメリカに戻り、私は日本に帰国した。そして、バイデン大統領に移行するまでのゴタゴタは最悪だった。そのゴタゴタに腹を立てながら、大谷大学の卒業制作に取り組んでいた。

 

 語学を学ぶことは背景の文化や政治を知ることでもあり、タイ滞在中、英語はコミニケーションの手段でネイティブ話者はもちろん、タイ人、韓国人、中国人、ヴェトナム人、フィリピン人の同僚たちとの共通語だった。   

  今日の英語の講義はハンドアウトを見ながら、かろうじて理解できた次第。きちんと勉強したら、もっと世界が広がると痛烈に思う。

 

  最後に、スザンヌ先生からの朗報は、今はネットによってネイティブのような発音ができる生徒が多いとのこと。10年まえには考えられなかったそう。ーーー確かに、耳が鍛えられるだろう。