樽原武正展 大通り美術館

 

 ギャラリー全室を使った、球体、廃材などによるインスタレーションで迫力がある。気になる作品だったので授業の前に立ち寄ったら友人夫婦に遭遇した。

「ああ、いいところで会えたわ。アドバイスをお願い!」と製作中の写真を見せて、アドバイスを仰ぐ。「山と人物は難しいね...」とのこと。

 そうなのよ、人物はインパクトがあるので山と張り合うのだ。どっちかにするしかないかな?と思っていたら、そのあとでモダンアートの会員に再会した。「そんな大きな絵を描いているなら1点くらい出しなさいよ」と誘われていたのだ。

 

 大学で学ぶのはアカデミックな技法なので、モダンアートの作品ではないと断ると絵を見せなさいという。すると「鳩の絵は出せるんじゃない?」とのこと。そして、山と人物の写真を見て「これは、だめね。あなたがいくら思い入れがあるモデルであっても見る人には関係ないから」とあっさり。

 そうなのだ。よく、娘や孫のポートレートのような絵があるが、見る側は「だからなに?」と思ってしまうのだ。絵は客観的な視点が必要だ。

 

 その日、大学のアトリエに行きバッサリと人物を消した。するとすっきりして自由になった。これで絵をどうにでもアレンジできる。ーーーやれやれ。

 

 

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19日(日)迄