絵を学ぶためにタイから帰国し、教えてくれる所を探していた時に出会った絵画教師のご主人である。それ以来、中田夫妻には絵のアドバイスをしていただいたり、アート談義をしたりで、親しくお付き合いさせていただいている。
モランディに魅せられて瓶を描いていると言う。静かで落ち着いた色調は心を鎮め無心の境地にさせてくれる。瓶を家族に見立てたりするとのこと。絵に対する哲学というか美学を感じ、自分が持つ世界観を表現しているように思った。
久々に絵画教室で知り合った友人にも会え、遠慮のない会話が嬉しかった。みんな若かりし頃から絵を描いているので、いつも壁にぶち当たっている私の力強い助っ人であり、アドバイスも理に適っている。
山も同じことが言えて、若い頃から山に登っている人は自然に対する本能的な感覚が違い、経験の差は明瞭である。10年くらい足を突っ込んだくらいでは登山口に立っているようなもん。山は降りれば終わるけど絵は終わらないのである。とんだことを始めたなぁ、と思うが後には引けない。私は何をどうしたいんだろう?と絵に問う日々である。
お天気に恵まれた穏やかな秋の週末、中山峠の紅葉も始まり最高のドライブ日和でした。