山川真一展 -色彩のプロムナード- HOKUBU記念絵画館

  大谷大学在学中にお世話になった山川先生の個展が開かれている。

朝、8月末と友人から聞いたことを思い出し、朝一番で予約し自転車で出かける。砂漠の絵がどうしようもないことになり、自分でも何をどうしたら良いのかわからない。山川先生の色彩を観たら何か得られるかも?と期待を胸に坂を下って行った。

 

 開館と同時に到着。一階のサロンから順に観て、二階の階段を上り始めたら、窓の外に山川先生を見つけた。本人に会えるなんてラッキー!と手を振る。今朝は偶然予定がなかったとのことだ。

 一階から三階まで、一時間に亘って作品の技法、色の使い方など説明しながら案内していただき、なんと幸運な日だろうと思う。今、どうしょうもなくなっている絵の事を話すと、アドバイスまでしてくれた。

 

 在学中も山川先生の正直なアドバイスが気に入っていた。本当の事をズバリと指摘するので、その痛快さに笑ってしまう。授業の最後にみんなの絵を並べて批評してくれる。そのアドバイスでは足りず、居残って具体的な指導を受ける生徒たちもいる。若いから周りの技量が気になるのだ。先生は言う。「周りと比べたってダメだ、巨匠を目標にしないと…」「絵は鍛錬だ」とも。

 そのアドバイスは自分が積み重ねてきたものだと言うことがわかった。「色が使えないと言っていたのに、どうしてこんなに色彩豊かな絵を描くことができるようになったのか」と尋ねると、色を使う訓練をして苦手なことを克服したのだと言う。

 

 帰りは上り坂なのに、軽やかにペダルを踏んでるんるん気分で帰宅した。忘れないうちに絵を直して偉く満足し、明日の山の準備をする。これで安心して山に登れる。

 

HOKUBU記念絵画館〜10月3日まで。開館日 木、金、土、日 10:00〜17:00 要予約

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