東日本大震災から１０年経った。もう１０年？と思うが家族を亡くした人には厳しい１０年だったろうと思う。成長した若者の泣き顔に胸が詰まった。
あの時、春休みでタイから帰国していた。その後イタリアの友人宅に滞在し、イタリアの友人たちとロンドンへショートトリップした。ビックベンの橋を渡っていた時、通りがかりの人に「日本は大丈夫か？」と心配された。
そして、友人宅で日本料理パーティしてた時も、ゲストの一人が私に携帯を当てて、放射線の線量を測るマネをした。津波だけならまだしも、原発の爆発で放射線垂れ流しはシリアスすぎてうまく伝えられなかった。
そして、いま１０年後の春。コロナ禍のなかの１年間は記憶が抜け落ちたような年だった。自宅に引きこもり絵を描く毎日だったが、人と関わるとこの大切さをしみじみと感じた。
市場の帰りにペットショップに立ち寄ったら、ふわふわの子猫がいた。「かわいいじゃん！我が家の猫天使、fuchanに似てるわ！」と娘にラインを入れたら、「うっかり、飼わないように！」と怒ったウサギのマークが張り付いていた。
