アラスカン・アート

 アラスカ、ヘインズ在住の友人からのアラスカ便り。

友人ご夫婦はキャビンを建設中である。屋根(トタン)をくれるという人がいて貰いに行ったら、現代アート庭園になっていたそう。ーーーまあ、マルセル・デュシャンもビックリです。

 

 

 

 廃棄された物がアートに変身し、朽る前に見る人を楽しませてくれる。アートはこうじゃないとね、すまし込んで美術館に鎮座してるだけなんてつまらんもの。小洒落た絵もいいけど、こんなふうに元気をもらえるのが一番。

 

 ヘインズは南東アラスカにある人口2000人くらいの町で、アーチストが多く住んでいる。海に囲まれているので流木を使ったアートなどもよく見かけた。編み物やクッションアートや人形作家、陶芸家、絵画、タイルアートなどのアーチストがいた。

 

 暮らしと物を作り出すことが密着している。半年間は冬なのでコミニティーも密で、コーラスディ、ニッティングディなど、ご近所さんが集まっておしゃべりしながら物作りをする。もちろん私も参加し、手袋や帽子を編んだ。ジョンのギャラリーでは玉を作った。今も愛用し、触れるたびにアラスカを思い出す。南東アラスカで過ごした夏休みは私の宝物である。

 

Photo by Yuko