富良野岳 お花見山行

    山友在籍の山岳会のお花見山行に参加。富良野岳のお花畑は今が見頃で平日にもかかわらず凌雲閣前の駐車場は満杯で、頂上も人が溢れ、てんこ盛り状態だった。

 

 登り始めてまもなく、1回目のアラスカ、デナリ(マッキンリー)山行のメンバーに遭遇した。最初に在籍した山岳会で、彼には岩やアイスクライミングでお世話になった。近況を報告し合ってすれ違う。

 

 ガイド登山のシニアグループを追い越し、3時間強で登頂。暑いのなんのって、汗が滝のように流れ落ちる。まずは腰を下ろして水分補給。冷たい水で喉を潤す。

 と、後ろで聞き覚えのある声がする。振り向いたら、ガイドがお客さんの登頂写真を撮っていた。「あれ、大ちゃん?」思わず立ち上がり、お客さんと思われる女性に

「おたくのガイドさん、佐々木大輔君ですよね?」と尋ねると

「名前は知らないけど、有名人らしいですよ」とのお返事。やっぱ、大ちゃんだ。

「大ちゃ〜ん!」

「途中で、ヒサスエさんだと思ったよ」と笑っている。

 

 2回目のデナリ以来だ。バットレスを越えたところで「ここから急に苦しくなるんだよね…」とボヤく私を「大丈夫!後ろから見ててあげます」と言ってくれた素敵な若者だ。

 彼ら、若者隊はスキーとボードの冒険野郎で世界の山を遊び場にしていた。行程が同じだったので賑やかで楽しい山行になった。下山後も大ちゃんにお世話になった。放浪癖のある私は自分の山道具を船便で日本へ送ってもらい、空身でヘインズに住むジョンのところに遊びに行った。

 

 その後、大ちゃんはデナリ、カシンリッジを滑り降り大成功を納めた。来年はパキスタンの山を滑る予定とか。当然、テレビクルーが付くと思うので放映を楽しみにしている。ーーーそういえば、大ちゃんのスキーを録画するためにビデオデッキを買ったのよね。

 

 満開の高山植物を満喫し、懐かしい顔にも出会えた嬉しい山行でした。ーーーちなみに私は3回目にしてアタック日の天候に恵まれ、素晴らしい晴天のなか登頂を果たした。

 

Photo by Chika