世界遺産 道南縄文遺跡巡り 前編

  夏休み、3泊4日の予定で道南縄文遺跡巡り旅に出た。

1日目は伊達の高砂貝塚と入江貝塚、そして室蘭方面に足を伸ばして北黄金貝塚を見学する。北黄金貝塚は高台にあり、噴火湾を望む抜群のロケーションである。訪れる人もなくがらんと広い。お客さんは駐車場で会った2人だけ。コロナ感染はなんの問題もありません。

 

 


 そのあと、鷲の木遺跡のストーンサークルを見に行く。これが中々わからない。ナビはトンネルの中で終了し「到着しました」と言う。「まさかの、トンネルの上…?」と一旦車を停め、登り口を探すが見つからない。スタンドの従業員に尋ねたり、お寺に尋ねたりで2箇所ほど坂を登るが見当たらない。すると、トンネルの直ぐ横に道が見つかり、登っていったらありました。ーーー世界遺産なんだから入口の看板くらい欲しいわね…。

 

 その上、遺跡は隙間なく2mほどの高さのネットで覆われていて入れない。正面には熊出没の看板が架けられている。金網越しに最大のストーンサークルを見学し、大沼公園のキャンプ場に向かう。

 

 

 翌日は恵山方面へ南下。話題のカックン(国宝土偶)がある大船遺跡と子供の足形が出土した垣の島遺跡へ向かう。弧を描く海を左手に眺め、磯の香りに包まれて殺菌作用もバッチリ。暑いので水分補給は怠れない。次々にペットボトルが空になった。

 

国宝土偶を展示している函館市縄文交流センターは素晴らしかった。

 

 その後、函館市内に入り、美術館と博物館を見学する。遺跡巡りの仕上げは発掘現場見学で、松前町で発掘調査中の調査員に連絡して現場を見せてもらうことになったが、現場は5時で終了なので、途中にある知内町の従姉妹の家に泊めてもらい、翌朝に現場に入ることにする。

 

 30年ほど前にも、この地域の発掘調査があり、旧石器時代の遺跡を見にきたことがある。訪れるのはそれ以来のこと。従姉妹と語り合い、懐かしく楽しい時間を過ごした。

 

続く