三岸好太郎美術館

 三岸好太郎の孫、山本愛子氏の「三岸アトリエ」についての講演を聴きに行く。三岸好太郎美術館は知事公館の中庭にあり、今時期は紅葉が綺麗で散策するのにいい。

 

 三岸好太郎・節子のアトリエは好太郎自身がデザインし、ドイツ留学帰りの山脇巌氏が設計したと言われる。螺旋階段のある斬新なアトリエは何度も写真でお目にかかっている。現在、国登録有形文化財として、孫の山本愛子氏が存続に関わっている。

 

 三岸節子のフアンであり、節子さんとの関わり合いなど、本には書かれていないことなどが聞かれるのではと思い足を運んだが、本人は建築にもアートにも、全く興味がないとのことでした。あえて言えば、晩年の桜の絵について、節子さんは「この絵には魂を込めたのよ」とおっしゃったそうだ。それだけでも足を運んでよかったかなと思う。

 

 中庭で美しく色づいた葉っぱを拾い、プラタナスの大きな葉に包んでパンフレットに挟み大事に持ち帰ったが、なぜか赤く染まった葉っぱがない。「えっ、ないない…」とリックを裏返すが、どこにもない。いつも大事なものを失くすよなぁ…と思う。ーーーたかが葉っぱ、されど葉っぱ。