夏休み第三弾 斜里岳▲1547m

 夏休み第三弾は道東の斜里岳へ。

道東を訪れるのはツーリングしていた以来のこと。40歳の時、2度目の成人式のお祝いに?とオフロードバイクを購入し、湯煙探検隊と称して北海道の秘湯に行っていた。隊長が常呂の喫茶店「しゃべりたい」のマスターだった。山の相棒が検索したら、マスターは10年前に亡くなり、奥様が営業再開しているとのこと。斜里岳の前に常呂に寄ることになった。

 

 懐かしい流氷ソーダを飲み、奥さまにお世話になったお礼を申し上げる。あの頃、バイク旅の面白さに目覚めたばかりで、エベレストに登ることになるなんて夢にも思っていなかった。

 


 第一の目的は斜里岳登山なので登山口に近い、清里のオートキャンプ場でテント泊することになった。ところが、よく整備された広いキャンプ場はがらんとして誰もいない。ここにテントひと張りは寂しすぎるでしょう…。熊だって来るでしょう?とビビる。

 

 案の定、夜中に何かがテントを押す。まさかの熊?と息をつめ身構える。テントの側面に小さな影が映り蹴り上げたら、ぴょんとシェルエットが跳ねた。キツネじゃん!熊じゃなくてよかった…。

 夜遅くに車が到着。朝起きたらオートキャンプ場に本州からの軽自動車が一台あった。4時起床。6時に登山口へ向かう。清岳荘の駐車場は本州ナンバーが多い。斜里岳日本百名山に入っていて人気の山なんだそう。沢沿いの旧道を登り、新道を下る。

 ところが雨が多かったせいか沢沿いの登山道は渡渉の連続で、ヘツリ、高巻き、3点支持と沢登り状態で、これなら沢靴にヘルメットでしょう!というくらい難度が高かった。(実際にヘルメットを装着している人が数人いた)

源頭迄水があり、胸突き八丁でようやく水が切れてほっとする。ここを登り切ると馬の背に出て、ようやく視界が開ける。

 

 

 

 頂上からは360度の展望が開け、素晴らしい晴天の中、左手に摩周湖とクッチャロ湖。右手には知床連峰、国後の山並みも望める。最高にご機嫌な登山日和にみんなの顔がほころぶ。

 

 風もなく、温かい日差しを背中に受けての幸せなランチタイム。1時間くらい眺めを楽しみ新道を下る。熊見峠迄はアップダウンがあり、結構長い。下りに入ってやれやれとほっとするが、これが長かった。「二度と降りたくないコースパート3だね」と愚痴るが他に降りる道はない。以前は水がなかったので旧道登り、旧道を降りたので新道がこんなに長いとは思っても見なかった。

          

         ↓  まん中のポコが斜里岳の頂上で右手のガレが馬の背です

 

なんとか下り、また沢の渡渉を繰り返し、林道に出た時は充実感でいっぱいだった。

朝、7過ぎに登り始め下山は3時半。無事に下山し、この日は知床の熊の湯に入り、テント泊。

 

続く