8月の会山行は積丹ブルーの海を見下ろし、海を眺めながら温泉に入り、ウニ丼を食べるという豪華山行。台風も過ぎ去り、素晴らしいお天気に恵まれ、勇んで出発した。ガイドブックのコースタイムは登り3時間20分 下り2時間20分。
ところが、登山道はうっそうとしたダケカンバの森で背丈を越す笹が生い茂っている。気温30度無風、笹がそよとも動かず蒸し暑い。汗と露で体は沢登り状態。湿気がすごいのでブヨとアブが付いて回り、鬱陶しい。足元はわけのわからないキノコだらけ。
いつになったら展望が開けるのか、そればかり期待して頂上を目指すが、全く見通しが利かず、何も見えない。頂上に立って、初めて展望が開けた。熱中症予防にこまめに水分を補給し、ゆっくりペースだったこともあるが4時間弱かかった。
積丹岳はヘリスキーで有名になった山である。私も夏は登ったことがない。
山は登れば下らなければならない。脚が攣るかも?と思った途端に、いきなり動けなくなった。相棒が漢方薬を出しくれて、それを服用。騙し騙し下山を始めるが、登山道に横たわる倒木を越えるたびに脚が攣る。頭上はダケカンバの枝が覆い被さり、足元に気を取られると、頭を打つ。枝が目に当たり、危機一髪サングラスで難を逃れた。左目はブヨに刺され腫れ上がり、脚もぱんぱんに腫れ、熱を持っている。そのうち相棒も攣り出して、2人で30分遅れ、揚々の体で登山口に着いた。登り下り、7時間半の行程となりました。
疲れた脚を温泉で癒し、ウニ丼を食べる予定が高くて手が出ず、札幌に戻り、なみ喜の鳥天ぷらそばでお開きとなりました〜♬
ーーーそれにしても忍耐強さを試される山だった…。