喜茂別岳 ▲1,177m

    今週末の喜茂別岳山行は雨の確率が高いので中止かなと思いきや、決行とのこと。山岳会では普通のことで、現地に行ってから判断する。しかし、登りから雨は嫌だなと思っていたら、時折陽も差して持ちそうな気配。

 

 タケノコ採りのシーズンで林道のあちこちに車が停まっている。リーダーの「私たちも雨が降ってきたら、竹取りの翁に変身しましょう〜♬」の掛け声で出発。

 歩き出してすぐに、メンバーの一人が登山道でタケノコを発見。彼女は韓国人でタケノコを見るのも初めてなのに「あるある!」と嬉しそう。「えっ、どこどこ?」と教えてもらっても見つけられない。彼女曰く「光って見える」とのこと。かぐや姫でもあるまいしねぇ…。と思うが誰よりも上手なのだ。

 

 タケノコ採りに大騒ぎしていると、下山してきた登山者がいて、笹藪がひどくて引き返してきたとのこと。「まあ、私たちも引き返してもいいわね」と言いながらタケノコに目が眩んで登山続行。

 ところが、ひどい笹藪で道が見えない。残雪も多くてルートがわからない。斜面の笹藪の窪みを目印に、藪に身を沈め踏み跡を足で探り、道を確認しながら進み、ようやく頂上に立った。雨は降っていないのに、体はずぶ濡れで沢登り状態である。頂上で、温かいお茶とおにぎりでお腹を温め下山する。

 

 下山後は定山渓温泉「鹿の湯」で藪漕ぎの体を労わり、フリーマッサージ機で腰を揉みほぐし、さらにフリードリンク数種類をいただいて、締めくくりはこれまたフリーの温かいコーヒーを飲んで大満足。超、贅沢な山行でありました。