菜園終い

 トレーニングがてら、自転車で郊外の友人宅へ。

いつもの「いらっしゃい〜♬」と迎えてくれる声がなく、彼女が丹精込めていたガーデンに姿がないのも悲しい。

 

 寂しくなった庭を眺めてコーヒーを飲み、菜園終いのバジルとローリエをいただいて、「あとなんかなかったかな?」との友人の言葉に彼女を思い出し、そうだった、ここは私の実家のような存在だったと改めて思う。

 

 ーーー亡き友の声残る庭に風鈴はここにいますと応える如く