バリ島

 年末年始、娘夫婦はバリ島へ。旦那はサーファーなので、海辺のリゾートに滞在している。台湾だったり、スリランカだったりで、行き先はアジアのリゾートが多い。

 

 一度バリのリゾートに滞在したことがあるが、一人リゾートはつまらない。あの時、転勤で日本に滞在しているインドネシア人に日本語を教えていて、旦那さんがホテルマンなので、「高級ホテルに安く泊まれるから一緒に行こう」と誘われたのだ。二つ返事でチケットを取ったら、急に彼らはインドに転勤になり、一人で出かける羽目になったのだ。

 することがないので、スキューバ・ダイビングの講習に通って資格を取った。しかし、外海は波が荒く、ボートに酔って最悪だった。ホテルのタクシーは高いので、塀の外にたむろしている車に乗って、ガムランを聴きに行った。本場の民族音楽を聴きたかったので、まあ、これはよかった。高級リゾートといっても、塀の外は貧民街だった。

 

 そもそも、リゾートって、年中仕事で忙しい人たちが行くところで、まったり暮らしている人には必要ないのだ。夜はパソコンに向かって自著「世界のてっぺんに立った」の原稿の見直しをしていた。すると、北海学園大学の教授からメールが入り、新入生への講演を頼まれた。バリのリゾートにいると返信したら、驚いてましたね。ーーー私にリゾートは似合わないと思ったかも?