冬休み明け

 2週間振りの冬休み明け授業。ベトナムの生徒たちは、年明け早々の地震に驚いたんじゃないかと心配して出かけた。

 やはり、口々にテレビニュースを見て怖かったと言っていた。防災訓練ではないけれど「地震が起こって、津波が来たらどうしますか?」と避難方法を確認すると、「ベトナム地震がありません」とのことだ。そういえば、タイ滞在の7年間もなかったですね。

 今日の課題は、日本に来て、びっくりしたこと。日本とベトナムの違いについて話し合い、トピックをひとつ決めて、文章にすること。ボートに違いを書き出して、どこがどのように違うのかを話し合った。

 一番多かったのは日本のトイレと分別ゴミのシステム、その次が地震などの自然災害や交通ルールの違い、クラクションを鳴らさない、挨拶などのマナーがいい、どこにでもある自販機の飲酒問題、コンビニが多く街が明るい、ベトナムの国歌と国旗について、時差など、多くの話題でクラスが盛り上がった。作文を添削して、涙が出るほど嬉しかった。

 

 生徒の文章を紹介する。(原文ママ)

Aさん: トイレについて

 『日本にりゅうがく(留学)にきて、おどろいたことの一つは、日本のトイレがとてもきれいだということです。この国に来て、うっかり空港のトイレにいったしゅんかん(瞬間)から、とてもおどろきました。なかは、すべてがきちんとせいり(整理)されていて、せいけつ(清潔)で、かおり(香り)がよかったです。

 ベトナムのトイレは、まだそれほどきれいではなく、トイレにいったあとにみず(水)をながさないひともいます。しかし、日本ではトイレットペーパーのしん(芯)まできれいにおりたたまれており、日本人のこまやかな、せんれん(洗練)さをかんじます。そのせんれん(洗練)さこそが、ベトナムのわかもの(若者)に、日本にいって、たんきゅう(探求)し、まなびたいとおもわせるのだとおもいます。

 これが、わたしが日本にすんで、べんきょう(勉強)しているあいだに、もっともかんめい(感銘)をつけたことです。(受けたことです)』

 

B君: あいさつとゴミについて

 『今日は、日本に来ておどろいた事を話したいと思います。

まず、日本人はよくあいさつをすることです。毎日、「おはようございます」とか「ありがとう」のことばをよくききます。マナーが良いと思います。

 でも、私が一番おどろいた事はゴミのしょりほうほう(処理方法)です。分別されるので、こうりつてき(効率的)にゴミが集められ、しょりば(処理場)に運ぶことが出来るし、しょうきゃく(焼却)するひよう(費用)もけいげん(軽減)されると聞きました。

 私からすると、まちなみ(街並み)がきれいなのは、ゴミのしょりほうほう(処理方法)がてってい(徹底)されているからだと思います。

 ベトナムでは、すべてのゴミは、いっしょにゴミばこにすてられます。』

 

帽子のプレゼントに大喜びの生徒たち〜♬