稀府岳 ▲702m

 北大山岳会の臨時山行、室蘭に位置する稀府岳に参加した。

標高が藻岩山よりちょっと高いくらいなので軽く考えていたら、けっこう斜面が急でしんどかった。

 やれやれ、着いたわ!と安堵したら、リーダーが「まだ途中です。奥稀府まで縦走です!」と後30分追加された。それがとんでもなく切り立った崖の狭い稜線で、八剣山をポコポコ連ねたようリッジなのだ。みんな足が早くて、あっという間に視界から消えてしまった。

 

「え、なにこれ、ヤバイわ!怖くない?」と後ろの若者にいうと「こわいです!」とビビっている。覗くと右下は崖で400mくらい垂直に切れ落ちている。もう、行くしかないわ、とモタモタしながらようやく奥稀府岳に到着し、「高所恐怖症なんだよね」とつぶやいたら「なに言ってるの、エベレスト登った人が」と一笑され、若者は「僕、胃が痛くなって、戻ろうと思いました!」と青い顔をしていた。

 来たからには戻らなければならず、またモタモタと引き返しながら、途中で出会った茸採りのおじさんがあの下の沢を目指して降りていったことに驚いた。まだ落葉していないうっそうとした森はクマに出会ってもわからないだろう。ーーーとんでもない人もいるもんだ。

 

 本峰にもどって噴火湾にかかる白鳥大橋を眺めながらランチタイム。

リーダーが中国人留学生から頂いたという豚茶をご馳走してくれた。豚のスープ茶なのかと思ったら、ウーロン茶を煮詰めたような香りがした。

 

 

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