戦場のピアニスト 監督 ロマン・ポランスキー

 ショパンノクターンで始まるこの映画の舞台はドイツ占領下のポーランド。史実に基づいた実話である。

 首都ワルシャワのラジオ局でピアニストをしているウワディスワフ・シュピルマンが主人公。ユダヤ人の彼はドイツ占領下のポーランドで恐ろしい迫害を経験する。家族や友人がユダヤ絶滅収容所へ輸送されるなか、偶然知人によって死の列から外され、その後、壮絶な逃亡と潜伏生活を余儀なくされる。極限に達したとき、ドイツ国防軍将校グィルム・ホーディンフェルトが潜伏していた屋根裏に食料を運んでくれる。

 

 全てが暴力的に破壊されていくなかで、少しの幸運が彼を生へと導いていく。潜伏先でピアノを見つけ、音が出ないよう鍵盤の上を手を浮かせて演奏するシーンや膝の上で指を動かすシーンは指の間から音楽が聞こえてきそう.....。

 彼は生き延び、助けてくれたドイツ将校はロシア軍の捕虜となり抑留中に非業の最後をとげる。最後のシーンで再びノクターンが演奏され、その旋律は深く心に染み入る。

 

他に「ヒットラー暗殺13分の誤算」

  「A river runs through it」1920年代のアメリカ、モンタナが舞台。

   若きブラット・ピットが素敵

  「Changing」アメリカ変質者による子供20人誘拐殺人事件を元にしている。

  「自転車泥棒」イタリア

  「鉄道員」イギリス

  「パリの恋人」「カサブランカアメリ

  「戦場にかける橋」「ドクトル・ジバゴ」などなど。

 新しい絵を描くはずのキャンバスに投影して、ワイン片手にマイシアターを楽しんでいる。漫画の後は映画三昧の自粛生活。いつ絵に戻れるんだろうか?といささか不安。

 

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