A manual for Cleaning Women Lucia Berlin (1936-2004)

 ルシア・ベルリンの文章に深く浸透している。彼女が綴る言葉に感電し足元が揺らぎ火傷しそう。辛辣で悲しく、ユーモアがあり、また情景が美しく、映像を見ているようだ。

 アラスカで生まれ、鉱山を転々とし、大戦後、父親が帰還し南米に移る。一転して、セレブな暮らしになり、大学入学のためにアメリカに戻り学生結婚、二児を儲ける。その後、二人のジャズメンと恋に落ち、4人の子供を持つシングルマザーになる。

 その暮らしを切り取った短編で、観察眼が鋭く、ストレートな言葉で読み手の心を射抜く。彼女の家族のアルコール依存症や夫の麻薬中毒。ルシア自身の性的虐待アルコール中毒、ドラッグなど、社会の底辺で生きる人たちの暮らしが簡潔かつ距離をもってドライに切り取られる。

 ーーー残りは3分の1になった。次の作品も探してみようと思う。

 

 萩尾望都の「残酷な神が支配する」17巻が幼馴染宅本棚で行方不明とのことで、メルカリで探したら、あった!ネットに詳しい元同僚に、メルカリにカードナンバー打ち込むのはどう?と訊いたら、萩尾望都はすべて持ってるとのこと。で、借りることに。

 

 読み出したら止まらず、徹夜して2日で読んでしまった。ーーーはあ、人生で初めて徹夜したわ.....。萩尾望都大島弓子はリアルタイムで読んでいるのだけど、まとめて読むと、改めて凄さがわかる。

 萩尾望都は目の表現や指の動きが細やかで釘付けになってしまう。舞台を見ながらクロッキーをすると言っていたけど、半端ない完全主義者だ。資料収集は当然だろうけど、本多勝一の「日本語の作文技術」まで読んでいる。ーーー日本の漫画家は海外でもよく知られている。

  

漫勉 萩尾望都:<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Qt6xi8gSjQY?controls=0&start=147" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>

 

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