友達文庫

 図書館も閉館し、読むものがなくなり貰い受けた源氏物語全集を読もうと開いたが根気が続かない。処分せずに残しておいた佐野洋子の本を開いていたら、絵の友人から本の宅配便が届いた。

 

 イタリアに住む作家、内田洋子さん。昨年の春イタリア旅行の時に「捨てていいから」と文庫本をもらい読んで面白かった人だ。いいな、このフレシキブルな生き方と思い捨てずに持ち帰った。

 イタリアは住みたい国だ。あの明るさといい加減さ、旅していても柔軟にならざるを得ない。チーズやワイン、野菜も美味しいしそれだけで生きていける。北イタリアのベローナからローマまで列車に乗ったら延々と農地が広がっていた。イタリアは農業国なのだ。

 

 ベッドサイドのテーブルと足元に本が積み上がり幸せな気分。気分はイタリアで疲れて目を瞑ると宇宙にいる。道展も全道展も中止と聞いて寝室の壁に120号のバラ星雲をかけたのだ。ーーー絵と友人、人生終盤の新しい出会いに感謝。捨てたもんじゃない?と思う

 

 

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