支笏湖周辺の楓沢に誘われ、早朝5時半に山友の迎え。
ところが、山岳会のメンバーから、楓沢にホカホカの熊の糞があり、熟女二人が襲われてニュースになったら大変だと連絡が入ったそうな。
友人曰く、「今、何処でも熊が出没してるから、気にしてたら山登れないけど…」「いやいや、熊には会いたくないわ」と私。食いだめ中の熊には、干からびた山姥さえ美味しいご馳走に見えるに違いない。急遽、山を変更し、手稲山で朝ごはんを食べることになった。
朝8時に手稲山、山頂に到着。「さあさ、朝ごはんにしましょう!」
本日のメニューは、鮭おこわに布海苔のお味噌汁。手作りパンにカマンベールチーズ、コーヒーも入れ、和洋折衷。デザートは抹茶、小豆白玉といつものゴマだれ餅にさつま芋、そしてバナナ。こんな豪華な朝ごはんは久しく食べた事がない。
平日の朝なので、登山者は暇な中高年だけ。楽しげな男性4人組のグループは80歳前後と思われる。毎朝、手稲山に登って山スキーの訓練をしていると言う。なんかいい雰囲気で微笑ましい。こんな仲間っていいなぁ、と思う。
山の斜面はもう秋。ススキの穂が陽に輝き柳蘭が咲き乱れる。柳蘭は盛りを過ぎていたが魚の骨のような先に花が残り、辺り一面をピンクに染めていた。なんと世界は美しいのだろう。
ーーーちょっとだけ、秋を先取りした幸福な朝でした。