対馬&壱岐の島 山旅

   九州最南端、対馬の三山巡りと壱岐の島の最高峰?に登る旅に出た。酒蔵巡りと珍しい海鮮料理の旅でもあり期待で胸が膨らむ。ーーー山より酒蔵ってところね。

 

 飛行機を乗り継ぎ対馬に到着すると雨風が強い。レンタカーを借りたあと、早速酒蔵へ。飛行機で乗り合わせたお隣りさんが対馬住民で地元情報をゲットしていた。何を?かというと、言わずもがな寿司屋と酒蔵ですな。

 江戸時代から続くという老舗、河内酒造の酒蔵に入ったら、なんとお隣りさんが教えてくれた「伊藤」があるではないか。明日登る「白嶽」という日本酒もあり嬉しさも格別だ。「八海山に登って八海山を飲もう!」なんていうくだらない山行をしていたからね、同じネーミングの山に登るって素敵でしょう?

 

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 翌日は雨も上がり、まずまずのお天気のなか白嶽▲519mに登る。標高は藻岩山くらいで往復で3時間弱というところ。植生が違い照葉樹と杉林が多い。道も狭くカーブが続きネパールのよう…だが舗装してあるのでありがたい。

 

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 歩き始めは砕けた岩がゴロゴロしているが標高が上がるにつれて片側が切れた細い道となる。頂上直下に大岩が現れクライミングを味わえる。そこを越して巻道を行くと頂上である。白い岩の頂上はものすごい風で足元がすくわれそうだ。記念撮影をして早々に下山し、風の当たらないところで山カフェタイム。ーーー対馬旅の目的達成〜♬

 

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 夜は寿司屋「慎一」で登頂祝い。アナゴ尽くしのメニューにはもちろん地酒の「白嶽」ですな。アナゴの刺身のコリっとした食感は感動的に美味しく「長生きはするもんねぇ…」と文句なしに腑に落ちて、ご機嫌な宴会となった。

 

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 対馬3日目は龍良山▲559mに登る。神聖な山とされ人が踏み入ることがなかったため原生林がそのまま残されているとのこと。椿林の山道を登ると鳥居があったり、祠があったりで植生の違いにキョロキョロする。登山道も落ち葉で踏み跡が分かりづらい。お天気も回復して頂上でお茶タイム。

 下山後は温泉「渚の湯」へ。サウナで言葉を交わした地元住民は「龍良山」を知らんかった。そういえば誰にも会わんかった。「どこから来なんしゃった?」と聞くとので札幌と言うと、北海道に行くのが人生最大の夢なんだと力を込めて語った。

 

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 下山後、もうひと山、対馬の最高峰矢立山▲649mに登る。狭い車道をどんどん上がって行き「もう頂上に着いちゃうんじゃない?」と思うほど。登山口は標高500m地点で駐車場もなく山側に寄せるように停めて歩き始めた。あっという間の30分で頂上へ。

 

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 最後に韓国を望む岬へ。風が強く立っていられない。風速25mか?と思うほど。

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 4日目は移動日。紅葉街道を通り、神社のイチョウの巨木の銀杏を拾い壱岐の島行きの高速フェリーに乗る。

 

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 壱岐の島は道も広く平野が多く明るい印象を受ける。またもや酒蔵に直行。さんざん試飲をして麦焼酎壱岐」を購入した。猿岩など、ちょいと観光して宿に向かった。泊まった民宿の料理が素晴らしかった。

 

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 翌朝、私は福岡の友人に会うために一足先に唐津行きのフェリーに乗る。皆は壱岐の島最高峰?に登る予定。宿の爺ちゃんがターミナルまで送ってくれた。爺ちゃんによると、壱岐対馬と違って、お米が採れるし牛も飼えるので豊かなのだそう。今は米と牛を飼い暮らしているが昔はタバコ農家だったとのこと。ーーーかわいい爺さまだった。

 

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 船を見ると「ボンボアージュ〜♬」と胸がときめき嬉しくなるが実は船に弱い。元気なのは湾内にいる時だけで白波立つ外海に出ると青くなる。連日のご馳走に胃が重く、ビニール袋を握りしめていたが無事に唐津に到着し、対馬&壱岐の山旅は終了となった。