夜中にジャムを煮る

 「夜中にジャムを煮る」は料理家の平松洋子さんの本のタイトルだけれど、この感覚わかるなぁ、と思う。ジャムの甘やかな香りが心を癒やしてくれ、木の実を食べることは、自分が自然のルーティンの中で生かされていると実感できる。

 仕事の切れ間に台所に立ちジャムを煮たり、パンを捏ねたり、餃子の皮を作ったりと食べる方も忙しい。まあ、手を使うことが好きなのだ。

 

 平松さんもそのようで、キャベツは手で千切り、挽肉、パン、餃子は手で捏ねるのが一番美味しいんだそう。おむすびは最たるものだね。

 もう一つのおすすめはタイの塩だそう。タイ北東部(イサーン)の塩の味にハマったそうだ。これは確かに絶品だ。塩辛さがなく舌触りがいい。塩あんばいが料理の決め手になるのだが、タイの塩はまろやかに決まるのでココナッツアイスとかお菓子作りには欠かせない。今は日本に住んでいるので手に入らないが、タイにいた時はせっせと塩を運んで友人にあげていた。

 先日、福岡の友人に会った時、彼女にも送ったらしく「あれ以上の美味しい塩に出会ってないわ…」と言った。「でしょう!」と思わず語尾に力が入った。塩に反応したのは彼女と娘だけだった。

 ーーーああ、早くコロナが収まってほしい。そうしたら、タイに塩の買い出しに行くよ。

 

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続く